2026年2月22日日曜日

日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その11――日弁連 示談あっせん

「日弁連交通事故相談センター」の無料の「示談あっせん」を受けることになり、 2026年1月中旬、第1回の話し合いのために霞が関へ行きました。

新宿の相談所の弁護士さん同様、霞が関の弁護士さんもとても親切でした。

保険会社の担当者と私は別々の部屋に案内されたので、顔を合わせることはありませんでした。ふたつの部屋を弁護士さんが行き来する形で話し合いが進みました。

通院の慰謝料については、あっさり自賠責基準から弁護士基準に変わりました。

少し争ったのは個人事業の休業補償の部分です。通院した6日だけでなく、警察署に行った2日、加害者が訪ねてきた2日、日弁連の電話相談などを利用した時間、不安でネットを検索した時間など、事故のために取られた時間は多々あったので、その日数分も補償してほしかったのですが、「通院した日だって丸一日つぶれたわけじゃないはず」と主張されたようで、保険会社が認めたのはあくまで6日のみでした。

交渉を長引かせてもたいした増額は見込めない感じだったので、それで手を打つことにして書類にサインしました。最終的に、当初の提示額の3倍くらいにはなったので、自分としてはまあまあ満足ですし、やっぱり示談あっせんを利用してよかったと思っています。

とはいえ、最初から弁護士基準を採用してくれたり、確定申告書で休業補償が受けられることを教えてくれたりしていれば、こんなに手間がかかることはなかったのに、とも思います。保険会社、立派なビルが建つくらい儲かってるんだから、もっと被害者に寄り添ってくれればいいのにね……。

ちなみに慰謝料と休業補償を含めた賠償金は、5日後には振り込まれていました。事故にあったのが2025年9月上旬、示談あっせんを受けたのが2026年1月中旬、振り込まれたのがその5日後。約5か月かかりましたが、無事に解決してよかったです。

(私の知り合いは「交通事故紛争処理センター」を利用してよかったと言っていました。場合によっては、そちらを利用するのもありだと思います)

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日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その10――日弁連 面接相談

 保険会社から届いた示談書の金額に納得がいかなかったので、「日弁連交通事故相談センター」の無料の「面接相談」に申し込みました。

日弁連のサイトに「ご用意いただきたい資料の例」があったので、それを見ながら資料を用意しました。診断書、保険会社から来た書類、事故現場の写真、確定申告書などです。

帰省中に事故にあったのですが、東京に戻る前に事故現場の写真を撮っておいてよかったと思いました。

新宿の相談所の弁護士さん、とても親切でした。私の話を聞いて、その場でぱぱっと計算して、無料の示談あっせんの利用をすすめてくれました。このとき、確定申告書があれば休業補償も受けられることを知りました。

私の場合、「10:0」の単純な事故だったせいか、示談あっせんの申し込みもスムーズでした。必要事項を記入して、あとは実際に示談あっせんをおこなう霞が関の日弁連からの連絡を待つことになりました。

2週間後くらいの12月中旬、霞が関から連絡があり、年明けの1月中旬に第1回の話し合いがおこなわれることになりました。また、交通事故証明書と事故現場の写真を事前に霞が関に送るよう言われました。

交通事故証明書は保険会社が警察から取り寄せているから、頼めばコピーを送ってくれるはず、と聞いたので、すぐに保険会社に依頼のメッセージを送り、コピーを送ってもらいました。



日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その9――保険会社からの示談書

2025年の9月上旬に事故に遭い、同月下旬に治療を終え、12月に保険会社から示談書が届きました。

私の通院日数は6日だったので、自賠責基準の慰謝料は「4,300円 x 2 x 6日」で「51,600円」でしたが、保険会社からの提示額は「66,000円」になっていました。「弊社基準」と書いてあったので、自賠責基準に少し足してくれたようです。

これは余談になりますが、実は私の夫の叔父が、私が今回やりとりした保険会社のOBでした。叔父に事故のことを話したら、保険会社に電話してくれることになりました。どのくらい役に立てるかわからないけれど、と言いつつ電話してくれた叔父に感謝です。

その叔父の一言が効いて金額が上がったのかどうかは不明です。(おそらく週に2回通院したからじゃないかな、と個人的には思っています)

ただ、これでも弁護士基準よりはだいぶ安いので、やはり日弁連に相談することにしました。


日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その8――日弁連 電話相談

あるとき、ネットを検索していて「日弁連交通事故相談センター」の存在に気づきました。保険会社から来た書類に相談窓口の一覧があり、その中にも日弁連交通事故相談センターが載っていたのですが、それに気づいたのはあとからでした。

▼電話相談 1回目

1回目に電話に出た弁護士さんはサイアクでした。態度が横柄な上に、知識も乏しいようで、無料の示談あっせんのことも知りませんでした。私が日弁連のサイトに載っていると伝えたら、やっと理解したようでした。無料の電話相談は約10分と決まっているのに、中身のない話だけで10分が終わってしまいました。

▼電話相談 2回目

2回目の弁護士さんは早口でしたが知識がちゃんとあり、有意義な情報を10分で伝えられるだけ伝えようとしてくれているのがわかりました。教わった内容はだいたい以下のとおりです。

・自賠責基準が安いというよりも、自賠責基準と弁護士基準では計算方法が違う
・弁護士基準だと通院期間を考慮するなどしてもっと高くなる(1か月の通院なら約19万)
・ただしその基準にするには週に2、3回の通院が必要。無理に通院する必要はないが、痛いなら我慢せずに通院すべき
・もともと過失割合が6:4くらいの前提で金額を設定しているので、今回のような10:0の場合は最初から損をする
・加害者側からの示談書に納得できない場合はあらためて日弁連に相談するとよい

個人的には「週に2、3回の通院が必要」と聞けたのが大きかった気がします。病院に通うのは面倒でしたが、体の痛みは続いていたので、マッサージや電気治療を継続して、最終的に週に2回くらい(23日間で6回)通いました。


日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その7――民間の弁護士事務所&自治体に相談

(1)民間の弁護士事務所に相談

初めての交通事故で、わからないことだらけだったので、ネットで検索して出てきた民間の弁護士事務所の無料相談に電話してみました。このときは日弁連の交通事故相談センターの存在にまだ気づいていませんでした。

電話したところ、オペレーターの女性がとても親切に対応してくれたのですが、言われたのは以下のようなことでした。

・弁護士基準の慰謝料をもらうには弁護士を雇う必要がある
・弁護士特約がついている保険に入っていれば弁護士を無料で雇える
・そういう保険に入っていなければ高額の弁護士費用がかかる。全治2週間ほどの怪我の場合は赤字になる可能性が高い

私も家族も弁護士特約つきの保険には入っていなかったので、これはもうあきらめるしかない(自賠責基準の慰謝料でがまんするしかない)と思ってしまいました。

でも、あとになって日弁連の無料の示談あっせんを知りました。気づいてよかった!

民間ではそういう情報はやっぱり教えてくれないんですね。自分たちの利益にならないからでしょうか……。

(2)自治体に相談

自治体にも交通事故の相談窓口があったので、そちらにも電話してみました。親切に対応してくださいましたが、あまり詳しいことはわからない感じでした。ただ、保険会社はなるべくお金を払いたくないので、個人で交渉しても難しいだろう、という話はされました。日弁連に相談する気があるなら相談してみては、と。

やはり最初から日弁連に相談するのが一番ですね。


日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その6――整形外科の先生のアドバイス

事故の翌日、父親が通っている整形外科に診てもらいました。

レントゲンと診察の結果、先生の診断は以下のとおりでした。


頸椎捻挫、左手関節捻挫、左手部打撲傷、両肘関節部打撲擦過傷、両大腿部打撲傷

全治2週間


さすが整形外科の先生、事故の対応は慣れている感じでした。

私にとっては初めての事故で、「物損事故で処理することもできる」という警察の発言の意図も理解できなかったので、先生に相談したところ、「警察は物損で処理したがるけど、人身は人身として届けたほうがいいよ」「加害者を気の毒に思うかもしれないけど、この程度の事故なら、どうせたいした罰は受けないから」とのことでした。

それから、「あんまりあいだをあけないで診察に来たほうがいい」とも言われました。通院日数によって慰謝料が違ってくるのをご存じだったからだと思います。

実際、体の痛みが続いていたので、マッサージや電気治療を入れてもらい、毎週病院に通いました。

いろいろ親切に教えてくださった先生には感謝しています。


日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その5――保険会社の対応

保険会社の対応にはいろいろ不満があります。

まず、弁護士さんも言っていましたが、「なるべく最低額で済ませようとする」ということが今回よくわかりました。

利益を追求する民間企業なので当たり前かもしれませんが、「こうすればもっと高くもらえますよ」というような情報は基本的に教えてくれません。

私が保険会社の担当者から言われたのは、治療費は保険会社が払うので私が病院や薬局に払う必要はないということと、慰謝料は「4,300円 x 2 x 通院日数」ということだけでした。

病院や薬局に早めに連絡してくれたのはありがたかったのですが、通院の慰謝料が1日あたり8,600円というのは、あまりに安くて驚きました。

ところがネットを検索したら、これは自賠責の最低限の金額で、ほかに任意保険基準や弁護士基準の金額があるとわかりました。

加害者は任意保険に入っていたので、もっともらえるはずではと保険会社に聞いてみましたが、治療が終わらないことにはなんとも言えないという答えで、「8,600円/1日」よりもっと高い金額になる保証はないとのことでした。

休業補償についても、実際に損害が発生した証拠が必要という言い方でした。でも、あとになって、私のような個人事業主は確定申告書があれば休業補償を受けられるとわかりました。

保険会社の担当者に最初に聞かれたのは怪我のことで、「頭を打ったりはしませんでしたか?」ということでしたが、今思うと、頭を打って後遺症が出たら面倒なので(慰謝料が高くなるので)、それを先に確認したかったのかもしれません。

メッセージで問い合わせても返信が遅く、不信感が募るばかりだったので、日弁連に相談しようと決めました。




日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その4――警察の対応

事故の直後、加害者の方が警察に連絡して、警察官が4、5人来ました。

加害者と私、別々に話を聞かれました。

私が聞かれたのは、怪我の程度、救急車を呼ぶかどうか、事故の状況(どこを歩いていて、どのへんで車にはねられたか)、住所、氏名、電話番号などだったと思います。

歩いているときにスマホを見ていたかも聞かれ、見ていませんと答えました。もし見ていたら過失割合が違ってくるのかもしれません。あとでわかりましたが、私のように歩道で車にはねられた場合は、基本的に「10:0」の過失割合になるようです。

加害者と連絡先を交換するようにとも言われ、ケータイの番号を交換しました。

それから、「物損事故として処理するかどうかはお任せします」と警官に言われて混乱しました。人身事故なのに物損事故にできるってどういうこと?

これもあとでわかりましたが、警察に人身事故として届けるということは、加害者を刑事罰(懲役または罰金)に問うということになるようです。つまり、刑事罰に問う意思がなければ物損事故として処理しても構わないというわけです。

刑事と民事は別なので、警察に物損事故として届けたとしても、保険会社としてはあくまで人身事故扱いで、治療費や慰謝料は払ってくれるとのことでした。

とはいえ、ネットを検索すると、あとで後遺症が出て揉めたりすることもあるので、人身事故は人身事故として届けたほうがいいという記事がたくさん出てきます。

誠実に対応してくれた加害者に刑事罰を与える気はないけれど、やっぱり人身事故にしておこうと思い、後日、診断書を持って警察を訪れました。

ところが警官から「もし起訴になったら、あなたも裁判に出廷しないといけませんよ」などと言われ、すんなりとは診断書を受け取ってもらえませんでした。この程度なら不起訴になるだろうと思っていたのですが、そう言われると不安になり、「もうしばらく怪我の様子を見てから決めます」と言って、その日はいったん診断書を持ち帰りました。

ところがまた数日後、警察から「怪我はどうですか」と電話があり、まだ痛みが続いていると答えたところ、「じゃあ、診断書を出してください」となり、結局、人身事故で処理されました。

警察署の小部屋であらためて事情聴取を受け、私が言ったことを警官が書類に書き、20分くらいで終了となりました。

あとで弁護士さんに聞いたところ、やはり物損事故で処理されたとしても慰謝料の金額などは同じだったようですが、物損にするのがよかったのか人身にするのがよかったのかは、いまだによくわかりません。

警察の対応も、私には謎が多かったです。


日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その3――加害者の対応

加害者の方は若いサラリーマンでした。

もし高齢者だったら、あわててアクセルとブレーキを踏み間違え、転んだ私をひいていた可能性もあると思うので、相手が若い方だったのは不幸中の幸いだったかもしれません。

車が私にぶつかった瞬間、すぐにブレーキを踏み、車から出てきて「すみません」「大丈夫ですか」と声をかけてくれました。警察にもすぐ連絡してくれました。

救急車も呼ぼうとしてくれたのですが、すぐに起き上がることができましたし、骨折などはしていない感じだったので、大丈夫ですと言って断りました。

警察とのやりとりが終わったあと、私の実家まで車で送ってくれました。事故を起こした車に、しかも加害者の運転で乗るというのは、あとから考えるとどうなんだろうと思いましたが、そのときは頭がまともに働いていなかったこともあり、言われるがままに乗ってしまいました。

実家に着くと、両親にもきちんと謝罪してくれました。翌日には手土産を持ってあらためて謝罪に来てくれました。お見舞金を渡されることはありませんでしたが、交通事故の加害者としてやるべきことはちゃんとやろうという姿勢が見えて好感が持てました。

その後もちょくちょく体調を気にかけて電話をくれました。怪我がだいぶ良くなった頃、こちらから「もう電話をくださらなくて大丈夫です」と言いました。

警察で事情聴取を受けるとき、加害者への処罰(刑事罰)を望むか訊かれるので、被害者に対して誠実に対応するというのはとても大事だと思いました。私の場合は「望みません」と答えました(それでも違反点数の減点などは免れないようですが)。

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日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その2――事故と怪我の状況

事故が起きたのは2025年の秋。ちょうど東京から田舎に帰省しているときでした。

広い道路脇の歩道をまっすぐ歩いていたところ、ガソリンスタンドから出てきた車にはねられて転んでしまいました。

事故直後は肘に痛みを感じる程度だったのですが、時間が経つにつれて、車にぶつけられた右側の太もも、歩道にぶつかった左側の太もも、それから首や背中、手のひらや手首にも痛みを感じるようになりました。

特にひどかったのが太ももで、次第に青あざが大きくなり、痛みも増していきました。青あざは両脚にあったので、右に寝返りをうっても左に寝返りをうっても痛く、何日かはあまり熟睡できませんでした。

青あざは左の手のひらにもできました。また、手首にも痛みがあったので、荷物を持つのが大変でした。肘には擦り傷もできていました。

まとめると、痛みのあった場所は両脚の太もも、左の手のひらと手首、両肘、首、背中です。幸い骨折はしておらず、整形外科では「打撲傷」「捻挫」「擦過傷」で全治2週間という診断でした。

最後まで痛みが残ったのは肘でした。すっかり良くなるまでに3週間から1か月くらいかかったと思います。

軽症とはいえ、それなりに痛いを思いをしましたし、通院するのも大変でしたし、家族にも心配をかけてしまいました。また、初めての交通事故で、戸惑うことも多かったです。



日弁連交通事故相談センター 示談あっせん 利用体験談 その1――はじめに

先日、「日弁連交通事故相談センター」の無料の「示談あっせん」を利用し、保険会社が提示してきた金額の約3倍の賠償金を受け取ることができました。

必要な方のご参考になればと、その体験談をブログに書くことにしました。順を追って、以下の内容を説明していきたいと思います。

 その1――はじめに(このページ)

 その2――事故と怪我の状況

 その3――加害者の対応

 その4――警察の対応

 その5――保険会社の対応

 その6――整形外科の先生のアドバイス

 その7――民間の弁護士事務所&自治体に相談

 その8――日弁連 電話相談

 その9――保険会社からの示談書

 その10――日弁連 面接相談

 その11――日弁連 示談あっせん

結論として、私は日弁連交通事故相談センターの示談あっせんを利用してよかったです。対応してくださった弁護士さんたちも親切な方が多く、こんなにいろいろやっていただいて無料でいいのなかと思うくらいでした。

示談あっせんを受けられる場所がそんなに多くないので(東京だと霞が関だけ)、遠い人は交通費や移動時間と天秤にかける必要があるでしょうが、近い人にはぜひおすすめしたい制度です。

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